【WB2013】女子シングルス4回戦&QF

4回戦でセリーナが敗れ、QFではクビトバが敗れ、ベスト4に残った面々は、誰が勝ってもWB初制覇のみならず、GS初制覇、というまったく展開の読めない今年のWB。残すところ、SFと決勝の3試合のみ。ここから果たして、一体、誰が抜け出すのか。

女子シングルス4回戦

ザビーネ・リシキ(GER)[23] def. セリーナ・ウィリアムズ(USA)[1] 6-2/1-6/6-4


リシキは2009年に3回戦でクズネツォワを下してそのままQF進出、2010年は欠場したものの、2011年は2回戦で李を下してそのままSF進出、昨季は4回戦でシャラポワを下してQF進出と、GSではWBがもっとも相性のいい大会であるだけでなく、いずれも直前のRGのチャンピオンにアップセットを起こすというジンクスを持つ選手でしたが、まさか今年もそれをやってしまうとは。

なんといっても、最終セット、0-3からさらにブレイクのピンチというビハインドの状況から逆転勝ちしたことが印象的です。

第2セットに入り、サーブのクオリティ、リターン力でセットオールに戻したセリーナですが、ストローク戦になると、リシキの芝でのフットワークの良さ、守りの良さから形勢逆転されてポイントを奪われる展開が多かったこと、また、セリーナの1stサービスに対してもよく対応していたことが影響したのか、最終セット、第4ゲームがブレイクできずとも1ブレイクアップという立場であるにも関わらず、セリーナに焦りが見え始め、スコア上でイーブンに並んでそれがさらに色濃くなってしまいました。

リシキはもともとエースも多いがDFも多く、それで自滅することもよくありましたが、この試合ではチャレンジャーという立場、負けてもともとという立場からか、ピンチでも崩れることなく、最後までよく戦い抜いたと思います。見事な勝利でした。


カイア・カネピ(EST) def. ローラ・ロブソン(GBR) 7-6(6)/7-5


第1セットでリードしていたのはカネピですが、土壇場でロブソンがブレイクバックに成功、さらに第11ゲームをブレイク、第12ゲームでSFSを迎えましたが、観客の大声援むなしく、プレッシャーの前に負けてしまったという印象です。カネピもたいがい、プレッシャーに弱いタイプなんですが、やはり母国開催GSで受けるプレッシャーはまた違うんでしょうね。とはいえ、まだ19歳、ベスト16という成績は立派です。今後に期待します。


アグニエシカ・ラドバンスカ(POL)[4] def. ツベタナ・ピロンコバ(BUL) 4-6/6-3/6-3


さすがWB専用機ピロンコバという第1セット、ラド姉はピロンコバの変幻するプレーにリズムが合わずいつもよりミスが多い印象で、ピロンコバが1セットアップ。が、そこはラド姉、第2セット序盤のピンチを脱すると、しっかり修正してきました。こうなる今度はピロンコバにミスが目立ちはじめ、長いラリーが多かったせいか、この試合では、ピロンコバのほうが先に疲労が出てしまいましたでしょうか。それにしても、ピロンコバがWBだけ活躍するのが本当に惜しい。


李娜(CHN)[6] def. ロベルタ・ヴィンチ(ITA)[11] 6-2/6-0
スローン・スティーヴンス(USA)[17] def. モニカ・プイグ(PUR) 4-6/7-5/6-1
マリオン・バルトリ(FRA)[15] def. カリン・ナップ(ITA) 6-2/6-3
ペトラ・クビトバ(CZE)[8] def. カルラ・スアレス・ナバロ(ESP)[19] 7-6(5)/6-3
キルステン・フリプケンズ(BEL)[26] def. フラヴィア・ペンネッタ(ITA) 7-6(2)/6-3


残りの試合はほとんど見られず。

ナップがどうしてここまで活躍できたのかというのはよくわからないのですが、大会のエース本数リーダーを見ると、QFが終わった時点でもナップが35本とトップなんですよね。そこが大きな要因だったのかもしれません。しかし、リターンで相手にプレッシャーをかけるバルトリさん相手には簡単ではなかったということか。

プイグはついに力尽きたようですが、躍動感あふれるプレーで大いに大会を盛り上げてくれたのではないでしょうか。好きなサーフェスはハードコートということなので、北米シリーズにも期待したいと思います。

カルラちゃんは頑張ったと思います。第1セットを獲るチャンスもあったと思うのですが(確かSFSを迎えてなかったかい?)、クビトバ執念で第1セットをひっくり返した印象です。カルラちゃんはクレーの選手と思われがちですが、実際のところ、攻撃型の選手ですし(そんなに守備がいいほうではない。ドロップもいろんな選手に打たれまくります)、オールコートOKの選手だと思うので、北米シーズンも頑張ってほしい。今後の活躍のためには、2ndサービスのクオリティを上げていきたいですね。


女子シングルスQF

ザビーネ・リシキ(GER)[23] def. カイア・カネピ(EST) 6-3/6-3


カネピは確かに優れたストローク力を持つ選手なのですが、GSで勝ち上がって行くごとにプレーレベルを上げるというような術がないのかな、という印象を受けた試合でした。WTAツアーでもそれほど多く、好成績を残しているほうではないので、勝負師になれないのは今に始まったことではないのですが、もったいない。怪我が多く、復帰していいプレーをすることで精いっぱいなのかもしれませんし、リシキにはカネピよりも守備力がありますから、そういう選手を相手にしたときにミスが多くなるのは仕方ないのですが…。勝ったリシキは、セリーナ戦で燃え尽きることなく、集中力も上がってきている印象でした。カネピの弱点もしっかり突いていましたね。順当勝ちといっていいと思います。


アグニエシカ・ラドバンスカ(POL)[4] def. 李娜(CHN)[6] 7-6(5)/4-6/6-2


確かに終始攻めていたのは李ですが、イージーなミスも多く、負けパターンだったように思います。もちろん、ミスを誘った要因のひとつに、ラド姉のディフェンス力があるのですが、それでも、もったいないミスが多かった。むしろ、第2セット、よく獲り返したな、というのが正直なところ。最終セットはラド姉がピロンコバとの試合の影響か(この試合、最初から両腿にテーピングしていました)、脚に疲労が出ていましたが、逆にそれで、守備からのカウンター、さらに李よりも先に攻めるという展開が、功を奏したように思います。


マリオン・バルトリ(FRA)[15] def. スローン・スティーヴンス(USA)[17] 6-4/7-5


バルトリさん、気合い入ってるわー。風のあるコンディションのせいか、両者、サービスゲームが安定しませんでしたが、リターンゲームではバルトリのほうが上でしたね。スティーヴンスもよくついていったと思いますし、第2セットではスコア上で5-5とこの試合はじめてイーブンに持ち込んだんですが、バルトリの猪突猛進プレーを崩すことができず、集中力を欠いてしまったかな、という印象を受けました。


キルステン・フリプケンズ(BEL)[26] def. ペトラ・クビトバ(CZE)[8] 4-6/6-3/6-4


フリプケンズのここまでいいプレーは初めて見た気がします。とにかくサーブの調子も良かったですし、ストローク戦でも、クビトバの重い、そして球足の長いボールにもよく対応していただけでなく、積極的に攻める姿勢を最後まで崩しませんでしたね。もともとネットプレーが上手い選手ですから、サーブの良さ、ストローク戦での状態の良さがますます生きた試合だったと思います。

一方のクビトバは、結局、相手とだけでなく、自分とも戦わなければならない試合になってしまいました。試合後の記者会見で、ようやく(2011年WB優勝以降)プレッシャーを感じていたことを認めたようなので、これで何か吹っ切れるといいのですが。


ということで、今年のWB女子シングルスのベスト4は、リシキvsラド姉、バルトリvsフリプケンズというカードに。どちらのカードも勝敗が予想しづらいカードですね。果たして、土曜日の決勝で、優勝プレートを掲げているのは誰になるんでしょうか。


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